個展でちょっとしたポストカードでも…と思って描きはじめたイラスト
帽子をテーマにポーズや表情を考えた猫を描いてみました。
HATCAT(ハットキャット)という語呂もちょっと気に入っています。
絵のタイトルとコメント
「赤い帽子を編む冬支度」
暖炉の前で編み物をするといえば女性の仕事ですが、そこは今風に編みもの系男子で。
あったかそうな長毛種の雄猫、きっと自分がサンタクロースに扮するための帽子です。
キリスト教以前の古い冬至の祭りにおいて、
赤い帽子姿だったのはトムテやニッセと呼ばれる小さな妖精で、
彼らは人前に姿を現さないのですが、猫や家畜たちは彼らを見ていたでしょうね。
「マジシャンのシルクハット」
ハトが飛び出すのが定番の手品ですが、
無から有をとりだすのは聖杯の魔法。
手品を見るか、魔法を見るかは、観る者の心次第なのかもしれません。
「名探偵の帽子」
鹿打ち帽の別名はホームズハット、あの名探偵がいつもかぶっている帽子です。
三毛猫にしたのはもちろん赤川次郎の三毛猫ホームズを連想したもので…。
推理はまず観察することから。足跡から何の手がかりを読み取れるでしょうか。
「麦わら帽子と笑顔」
夏の明るい太陽にはひまわりのような明るい笑顔が似合います。
「ソフト帽とコーヒー」
ソフト帽はなんとなく昭和レトロな喫茶店が似合うかなー、
と思ってそんなデザインのイスとコーヒーカップに。
ちょっとコーヒーでも飲んでいきませんか?
「花と花の冠」
これを描いたころ、ちょうどれんげの季節でした。
野の花を集めてつくる冠は黄金よりも宝石よりも、瑞々しい命で輝いています。
「海賊帽とワイン」
海賊といえば眼帯だよね!と思って目にかかるブチの柄の猫にしました。
楽しく酔って千鳥足です。
正月飾りとクリスマスリースって似ている。赤い実、棘のある葉、茎で編んだ輪、など。赤と種はどちらも生命力の強さ、棘は魔を除ける武器か。
そして〇というのはどんな意味にも解釈できる、象徴のアーキタイプのようなものだけど。
一年というサイクルがすこやかなものであるように、ということかな。